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オールインワン化粧水の特徴と選び方

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.01
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この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

オールインワンゲルの種類は豊富なのに、オールインワンタイプの化粧水がなかなか見つからないのはなぜでしょうか?それは、他のオールインワン化粧品と違い、できることに限界があるためです。オールインワン化粧水の特徴や選び方について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

オールインワン化粧水の特徴と選び方

オールインワン化粧品といえば、一般的にゲルタイプのものを想像する人が多いのではないでしょうか。たしかに、オールインワン化粧品の中ではゲルタイプのものが最もポピュラーです。しかし、種類は多くありませんが、ゲル以外にもいろいろな形態のオールインワン化粧品があるのです。

オールインワン化粧水もそのひとつです。「多くの効果を得られる化粧水」としては、非常にお手軽かつ優れものの化粧品と言えるでしょう。

ただし、オールインワン化粧水は、ほかのオールインワン化粧品とは性質が異なります。ゲルと同じ感覚で使っていると、思わぬ落とし穴に陥ってしまうかもしれません。トラブルを避けるためにも、オールインワン化粧水の特徴についてしっかり把握しておきましょう。

オールインワン化粧水の特徴

オールインワン化粧水は、他のオールインワン化粧品にくらべると商品ラインナップが多くありません。これこそが、オールインワン化粧水の特殊さを表していると言えます。オールインワン化粧水は、「いくつもの効果を1つにまとめたもの」には違いないのですが、「スキンケアの全ての工程をこれ1本で賄える」というわけではありません。これが、他のオールインワン化粧品との決定的な違いです。

化粧水の役割が本来どういったものであるかを思い出してもらえれば、この理由が理解できると思います。

化粧水は、お肌に潤いを与えるものです。顔を洗うと汚れだけでなく保湿成分も一緒に落ちてしまうため、失われた水分を補う役目を果たしているというわけです。

しかし、どんなに保湿力に優れた成分を配合していても、化粧水は内容のほとんどが精製水などの水分であるため、すぐに蒸発してしまいます。なぜなら、水分は角質層のバリア機能によりはじかれてしまうからです。充分に角質層に浸透する前に蒸発してしまったのでは、せっかくの保湿力も台無しです。そこで、水分が逃げないように、化粧水のあとには乳液やクリームなどを上から重ねるというわけなのです。

いくらたくさんの成分を化粧水に詰めてみたところで、すぐに蒸発してしまったのでは意味がありません。このような理由から、オールインワン化粧水はあまり作られていないのです。

「できること」を理解して使うことが大切

だからといって、オールインワン化粧水が他のタイプのオールインワンに比べて劣っているということではありません。「オールインワン」の定義が、若干違うというだけなのです。

発売されているオールインワン化粧水は、スキンケアの工程を全て取りいれた意味でのオールインワンではなく、「さまざまな悩みに対応する成分が豊富に含まれた化粧水」という意味でのオールインワンとなっています。よって、上手に使えばしっかりとお肌に役立てることができるのです。

たとえば、単体の化粧水のかわりにオールインワン化粧水を使うという方法は効果的です。オールインワン化粧水には、先にも述べたとおりさまざまな成分が入っているわけですから、一度に多くの美容成分を肌に与えたい場合は有効といえるでしょう。

オールインワン化粧水は、オールインワンゲルのように時短目的で利用するのではなく、さまざまな効果を一度に得たり、効果をより高くするための化粧水として使用しましょう。ワンステップでスキンケアを終わらせたいのであれば、ゲルタイプをオススメします。

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