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肌に優しくて汚れは落ちる?低刺激シャンプーの特徴と正しい選び方

更新日:2016.12.09
公開日:2014.10.01
ドクター画像
この記事の監修者
広尾プライム皮膚科 医師 谷口由紀

髪をキレイに洗い頭皮にも適したシャンプーを選ぶには、シャンプーの代表的な洗浄成分の特徴と、自分の肌質を知ることが大切。今回はシャンプーの種類ごとの刺激性と、低刺激シャンプーについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

低刺激シャンプーの特徴と正しい選び方

頭皮を守りながら髪の健康を保つには、シャンプーの種類やそれぞれのシャンプーの刺激性を知っておくことが大切です。

シャンプーの種類ごとの刺激性

シャンプーの洗浄成分(洗浄基剤)となっている代表的な界面活性剤は、石油由来の「高級アルコール系」、天然素材由来の「石けん系」、「アミノ酸系」の3種類に分けられます。洗浄力が高く肌への刺激が強い順に「高級アルコール系」「石けん系」「アミノ酸系」となります。

髪質と肌質のそれぞれに適したシャンプー選びのために、それぞれの洗浄成分の特徴を紹介します。

高級アルコール系

泡立ちがよく洗浄力が高いという特徴があります。価格帯も手ごろで市販シャンプーに最も多いタイプです。髪や頭皮に対する刺激が強いので、髪が傷みやすい方や肌の弱い方、頭皮にトラブルがある方には刺激が強すぎてしまいます。

・代表的な成分

ラウレス硫酸ナトリウム(Na)

ラウレス-2硫酸アンモニウム

ラウレス硫酸TEA

石けん系

洗浄力が高く特に頭の皮脂をすっきりと取ることができます。頭皮への刺激はそれほど強くはありませんが、皮脂を落とし過ぎてしまう傾向があるので、乾燥肌や頭皮の皮脂が少ないと感じている方には適しません。

また、石けん系シャンプーはアルカリ性なので、キューティクルが開いて髪のゴワつきを感じる場合があります。髪が傷みやすい方も避けた方が良いでしょう。

・代表的な成分

石けん素地(カリ石けん素他)

石けん分(純石けん分)

脂肪酸ナトリウム(Na)

脂肪酸カリウム(K)

アミノ酸系

髪にも頭皮にも低刺激で優しいのが特徴です。シャンプーの回数が多くても髪や頭皮を痛める心配はありません。皮膚と同じ弱酸性なので、髪が傷みやすい方、頭皮が乾燥タイプという方に適していて、保湿力を補いながら洗髪することができます。

洗浄力は他の2つと比べて弱いのでしっかりと洗いたい方には適しません。

・代表的な成分

ラウロイルメチルアラニンナトリウム(Na)

ココイルグルタミン酸ナトリウム(Na)

低刺激で優しい「アミノ酸シャンプー」の種類と特徴

髪と頭皮に低刺激で優しいアミノ酸系シャンプーを選ぶときには、洗浄成分の主成分が「アミノ酸系洗浄成分」を選ぶことが大切です。

アミノ酸系成分配合シャンプーとなっている場合は、洗浄の主成分が「高級アルコール系」や「石けん系」で、「アミノ酸系保湿成分」や「アミノ酸系石けん」を配合しているだけのタイプもあるからです。

髪や頭皮に優しいシャンプーの効果を得るには、主な洗浄成分がアミノ酸系であることを確認してからシャンプーを選んでください。

「アミノ酸系」のシャンプーメリット

  • 人の身体と同じ弱酸性なので、髪や頭皮、肌に低刺激性で優しい。
  • 髪はアミノ酸で構成されたタンパク質なのでアミノ酸の補給効果かある。
  • 適度な洗浄力で余分な皮脂を落とさないので、乾燥肌タイプの方に適している。
  • 保湿力が高く、ゴワつきのある髪質に効果が高い。

「アミノ酸系」のシャンプーのデメリット

  • 洗浄力が穏やかなので、1回のシャンプーでは頭皮に汚れが残る場合もある。
  • 髪質、頭皮の皮質によって、洗髪方法を変えて2度洗いやしっかりと泡立てるなど髪と頭皮に適した使用が必要。
  • 価格が高価なものが多い。

髪や頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーですが、髪質や肌質によっては向かない方も。上記のメリット、デメリットを踏まえて選ぶと良いでしょう。

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