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毛穴のつまりを取り去る?酵素洗顔の効果と方法について

更新日:2016.12.05
公開日:2016.12.05
ドクター画像
この記事の監修者
真弓愛メディカル美容皮膚科・皮膚科 真弓愛メディカル美容内科・アンチエイジング内科 /皮膚科・美容皮膚科・美容内科部門 院長 真弓愛

酵素洗顔とは、パパイン酵素やパイン酵素など、植物性の酵素を配合してつくられた洗顔料です。タンパク質を分解し、古い角質を取り除く働きがあります。毎日のケアに取り入れたい酵素洗顔について、ドクター監修の記事で解説します。

酵素洗顔とは、植物性の酵素を配合してつくられた洗顔料です。粉末状のものが多く、適量を手に取ったら少しずつ水を含ませ、よく泡立てて使います。酵素はタンパク質を分解する働きがあるので、古い角質も柔らかくして汚れを落としやすくしてくれます。毎日のケアにぜひ取り入れたい酵素洗顔について詳しくご紹介します。

酵素成分

酵素洗顔に含まれる成分には、青パパイヤ由来のパパイン酵素、パイナップル由来のブロメライン(パイン酵素)、天然酵母由来の酵素プロテアーゼ、ハトムギ酵素、海洋複合酵素などがあります。

パパイン酵素

パパイヤを料理に使うと、硬い肉でも柔らかくする効果があります。それは、パパイン酵素がタンパク質に働きかけているため。パパイン酵素は青パパイヤに含まれる酵素で、不要になった細胞のみに働きかけて分解・除去する効果があります。健康な細胞には影響しないのが特徴で、古い角質のみを取り去ってくれます。

ブロメライン(パイン酵素)

パパイヤと同じく、パイナップルにも硬い肉を柔らかくし、消化をよくする働きがあるため、肉料理にしばしば使われます。パインに含まれるブロメラインと呼ばれる酵素は、タンパク質の分解力がきわめて強いため、酵素洗顔でも用いられることが多いです。ちなみに、パイナップルを食べたときのピリピリとした舌のしびれを引き起こすのもブロメラインです。

プロテアーゼ

プロテアーゼのような天然酵母由来の酵素は、人にもあるタンパク質分解酵素のため、肌への刺激が少ないのが魅力です。ただし、プロテアーゼ配合と書かれていても、合成されたものは肌にダメージを与える場合があるので注意が必要です。

ハトムギ酵素

ハトムギは、ハトムギエキス配合の酵素洗顔料のほか、話題のハトムギ化粧水や、古くから親しまれているハトムギ茶、サプリメントなど幅広い用途に使われています。肌だけでなく、内側から働きかける効果にも期待できます。

海洋複合酵素

深海から抽出した天然酵素で、マリンプロテインエキストラクトといいます。海洋複合酵素はタンパク質を分解するだけでなく、ダメージを受けた肌細胞だけをキレイにしたり、毛細血管の血流を促進させて新陳代謝を高めたりする効果もあります。ほかにも、サンゴの粉末入りや、微生物から抽出したものなどがあります。

酵素洗顔の効果

酵素洗顔は、美容クリニックで行うピーリングやピーリングコスメのように、毛穴のつまりに効果的です。タンパク質を分解する働きがあることから、溜まった古い角質や皮脂のつまりをはがれやすくしてくれます。酵素洗顔を定期的に行うと、不要な細胞を除去することで肌本来の弾力などがよみがえって、毛穴も目立たなくなります。

毛穴がつまったままでは、肌がくすんだ印象を与え、化粧水などの成分も浸透しにくくなります。毛穴のつまりをそのままにしていると、自宅ケアだけでは戻らなくなることもあります。さらに、肌にメラニンが付着した古い角質が残っていると、シミまで目立つようになります。キレイな肌を保つには、酵素洗顔で余計な角質などを取り除くケアが必要です。

酵素洗顔の注意点

通常の洗顔よりも汚れはよく取れますが、使い方によっては肌に刺激を与えることもあります。酵素洗顔をする場合も、よく泡立てて使用し、強くこすらず優しく洗うようにしましょう。間違った洗顔方法を続けていると、くすみや乾燥の原因になることもあるので注意が必要です。洗顔後は、保湿ケアも忘れずに行ってください。

酵素洗顔の頻度

メーカーによって酵素の強さもさまざまなため一概にはいえませんが、週1回のペースで様子を見ながら行うのがよいでしょう。酵素洗顔は、美容クリニックなどで行うケミカルピーリングよりは肌に優しく効果も緩やかですが、やり過ぎてしまうと肌トラブルを起こしかねません。特に敏感肌の方は注意しましょう。

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