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クレーター状になった凸凹のニキビ跡を治療する方法
デコボコ、月のクレーターのように陥没したニキビ跡(アクネスカー)はできてしまったらとてもやっかいです。ツルツル肌を目指すために知っておきたい原因・予防・治療法についてドクター監修の記事でお伝えします。
ニキビが悪化するとニキビ跡が残ってしまうことがあります。ニキビの炎症が強くなればなるほど、お肌に凸凹が残る可能性があります。ニキビ後の傷跡(アクネスカー)には、隆起性瘢痕と陥凹性瘢痕(クレーター様)があり、クレータータイプのニキビ跡は、大変治療が困難なものです。
クレーター状のニキビ跡の種類
症状により分類すると大きくわけて3タイプあります。
アイスピックタイプ
アイスピックのような先の鋭いもので刺したような2mm以下の細く深めの穴(クレーター)
ローリングタイプ
幅4mm程度の底が丸く凹んだ深めの穴(クレーター)
ボックスカータイプ
幅4mm程度でローリングタイプよりも浅めだが底も平らになっているため、一番目立ちやすい穴(クレーター)
また、炎症の深さや広がりでも分類されます。
毛包周囲瘢痕
毛穴が広がっているタイプ
浅斑状瘢痕
クレーターが浅い・広いタイプ
深真皮瘢痕
クレーターが深い・広いタイプ
脂肪組織の萎縮
脂肪が委縮して陥没したタイプ
肌が凸凹に陥没するクレーター状のニキビ跡ができる原因
まず、毛穴が皮脂や汚れでつまり、つまった毛穴に悪玉アクネ菌が増殖しニキビができます。ニキビが炎症をおこし、悪化すると皮膚の奥深く真皮層にまでダメージがおよびます。これが一番の原因です。なぜなら真皮層の再生にはとてつもない時間がかかるからです。
人間の肌は、約28日周期で生まれ変わっています。これをターンオーバーといいます。実はこのターンオーバーは表皮の話にです。真皮層のターンオーバーは約6年といわれています。つまり定期的にターンオーバーする表皮とダメージの跡が残ったままの真皮層とに差ができて毛穴の構造が崩れてしまい凸凹のクレーターになってしまうのです。また、不適切にニキビをつぶすこともクレーターになる原因といわれています。
クレーター状のニキビ跡を予防する方法
できてしまったクレーター状のニキビ跡は完治の難しい状態になります。まずは、ニキビをつくらないよう予防すること、できてしまったニキビは適切に治すことが大事です。予防の一歩は、規則正しい生活からです。
睡眠は正しくとる
ニキビの原因はターンオーバーの乱れからともいわれます。質の良い睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌されターンオーバーも正常に行われるといわれています。
食事はバランスよく摂る
ニキビ予防には、ビタミンA(鶏レバー、豚レバー)、ビタミンB2 (納豆)、ビタミンB6(卵)、ビタミンC(ピーマン、柑橘類)、ビタミンE(いくら、筋子などの魚の卵)、ミネラル(のり、わかめ、牛乳)、コラーゲン(手羽先やふかひれ)、食物繊維(豆類や根菜)が有効です。
適度な運動をする
運動不足がニキビのできる原因となるのは、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が悪くなるからです。ストレッチなどゆっくりとした軽い運動でも十分です。普段から階段を使い、エレベーターやエスカレーターを使用しない、電車やバスでは座らずに立っているなど、意識して体を動かす習慣をつけましょう。
ストレスをためない
ストレスが原因でニキビができたり悪化したりします。自分がリラックスできる環境を整えましょう。
スキンケアは適切にする
過度なスキンケアも実はよくありません。低刺激のスキンケアで優しく丁寧に、保湿をしっかりすることが重要です。
ニキビができたら極力刺激をあたえない
触る、ましてやつぶすのは絶対にやめましょう。寝具やタオルなど身の回りの物も清潔にして、髪も極力触れないように気をつかいましょう。
クレーター状のニキビ跡を治療する方法
クレータータイプのニキビ跡はセルフケアだけでは完治はなかなかむずかしいです。皮膚科や美容クリニックなど専門医に相談することが望ましいです。現在、クレーター状のニキビ跡に効果があるとされている主な治療法は以下になります。
レーザー治療
レーザーを照射し肌の再生を促す治療法です。皮膚の奥までレーザーが働きかけ、真皮層の再生を促します。レーザー医療は、日々進化していて、現在は炭酸ガス(Co2)レーザー、クールタッチレーザー、フラクショナルレーザーなど症状によりさまざまなレーザーが使い分けられています。
ピーリング治療+イオン導入
肌の状態に合ったピーリング剤を使い、古い角質をはがし新しい肌をつくります。そしてイオン導入によりさらに美しい肌に生まれ変わらせる治療法です。
TCAピーリング
陥凹部にTCAという酸を塗り、組織の再生を促します。
皮膚再生治療(PRP療法)
自分自身の血液成分(血小板)を利用して自己治癒力を高め細胞の再生を活性化させる治療法です。
培養表皮移植
体の他の部位から組織を採取し培養、ニキビ跡に移植する手術です。
残念ながらニキビ跡の治療は保険適用外の自由診療です。診察・カウンセリング無料というクリニックもあります。まずは、医療機関や専門機関に相談して、自分にあった適切な治療法を見つけましょう。そして日々のセルフケアを大切にして、予防を心がけましょう。
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