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肌の保湿効果があるグリセリンの使い方!化粧水の作り方についても検証
さまざまな化粧品や医薬品、食品にも使われている「グリセリン」には、どんな成分、効果があるのでしょうか。そんな今さら聞けない、グリセリンの基礎知識について解説していきます。
多くの化粧品に配合されている「グリセリン」。パッケージの裏にある成分表示でもよく見かけます。どんな成分、効果があるのか、今さら聞けないと思っていたアナタ必見。乾燥や肌荒れにお悩みなら、ぜひお試しください。
グリセリンとは?
もとはヤシ油やパーム油、牛脂など天然の油脂を、加水分解という化学的な分解方法で抽出した原料です。無色透明のやや粘性のある液体で、主に水分を吸収するのに優れた性質を持っています。化粧品では保湿剤として、ほとんどの化粧水に使用されています。また、医薬品や食品にも多用されます。
アレルギーを起こす可能性が極めて低い
肌の常在菌である表皮ブドウ球菌は、皮脂を分解してグリセリンを生成します。そう、誰の肌にも存在している成分なのです。そのため、グリセリンに対してアレルギー起こす人は滅多にいません。グリセリン単体で見れば、アトピー体質の方にも使いやすいものだといえます。
グリセリンの用途
グリセリンは植物性の天然グリセリンと石油が原料の合成グリセリンの2種類があります。不純物が混じらない合成グリセリンは、特に医療系で使用されています。
化粧品
ヤシ油やパーム油を原料とした植物由来のものが主流です。皮膚にグリセリンを塗布することで、表面から水分の減少を防止したり、肌の保湿効果があります。
ただ、空気中の乾燥に影響を受けやすく、湿気の少ない冬の季節は高濃度配合することで皮膚の水分を吸収してしまい、皮膚を乾燥させて肌荒れの原因となることも。ただし、グリセリンとヒアルロン酸ナトリウムを同時に塗布することで肌の表面に薄い皮膜ができ、潤いと保湿の相乗効果を促します。
浣腸
浣腸に用いられている薬液も主成分「グリセリン」の働きによるものです。グリセリンはもともと体内に存在する成分で安全性が高く、保水力が高いという特性を持ちます。
直腸内に注入すると、腸管壁の水分を吸収し多くの水分が腸内に流れ込みます。そして、浸透圧の刺激によってぜん動運動を活性化して便の排出をサポートするのです。また、水分を含むことで硬い便が柔らかくなり、排便しやすくなります。
食品添加物
グリセリンは食品の添加物として、乳化剤、保存料、甘味料など、さまざまな用途で使われています。
化粧品におけるグリセリンの効果
日頃から使っている化粧品にも含まれているグリセリン。どのような効果があるのか見ていきましょう。
保湿効果
グリセリンは吸湿性と保湿効果によって角質層に潤いを与えます。ヒアルロン酸やコラーゲンとの相性がよく、これらを組み合わせることで、より保湿効果を高めます。保湿効果によって乾燥や紫外線など外部刺激から肌を守るバリア機能を高め、肌荒れ防止につながります。
温感効果
肌に塗ったとき、じんわりと温かさを感じさせる温感化粧品にも使われます。化粧品の成分表示で、グリセリンが最初に記載されていると温感作用を持った化粧品と推測できます。
その他
化粧品は、さまざまな成分を配合させます。その際、グリセリンを入れること他の成分を溶けやすくしたり、なじませる役割も持っています。また、低温になっても固まりにくくさせるので、化粧品の品質を安定させてくれるという面があります。
グリセリンの副作用?
グリセリンは医薬品ではないので、副作用はありません。アレルギー反応も起こりにくい成分なので、化粧品などの製品に使われている分には問題視しなくていいでしょう。ただし、個人でグリセリンを使用する場合は、使用方法に注意しなくてはいけません。
吸湿性の高さにより、乾燥を招くことも!
グリセリンには、水分を吸収するという特性があり、たっぷり水分を含ませて肌に与えることで効率よく潤いを届けることができます。ただ、グリセリンは放っておくと、どんどん水分を吸収していきます。そのため、肌に多量のグリセリンを塗布すると、肌の水分も吸い上げてしまうことになります。結果、肌のカサつき、乾燥などを起こすことになります。
この問題は、販売されている化粧水であれば起きることはありません。しかし、最近は化粧水を自分で手作りする一般ユーザーもいるため、グリセリンの扱いを間違えてしまう可能性が考えられます。
グリセリン入り手作り化粧水を作るデメリット
化粧品で使われる原料も最近ではネットで簡単に購入できるようになり、化粧水を自作する人も多いようです。スキンケアを工夫することは悪いことではありません。しかし、化粧品の手作りは、ある程度の知識を持ったうえで行わないと肌へのリスクが高くなります。特に、手作り化粧品におけるリスクは「衛生面」です。
成分化粧品は本来、国が定める設備基準と認可のある場所で、徹底した衛生管理のもとで製造されます。そして、美容成分だけでなく、化粧品を雑菌や腐敗から守るための成分を配合しています。それほどに化粧品は雑菌が繁殖しやすいものなのです。そのため、基本的には市販の化粧品を使うようにしましょう。
どうしても自作するときは自己責任で!
グリセリンをはじめ、化粧品原料の一部はネットなど一般人でも購入できます。容器の殺菌や消毒なども十分に行なうようにしましょう。衛生面のことを考えて2日~3日くらいで使いきれる量がいいかもしれません。その際、保管場所もしっかり考慮しておきましょう。
まとめ
乾燥が気になる季節には、保湿性の高い成分を効果的に使いたいもの。グリセリンは材料としても高い安全性を持ったポピュラーな成分です。一般に販売されている化粧品は問題ありませんが、注意すべきは化粧水や化粧品を手作りしようとする場合。グリセリンを配合する量などによっては、かえって肌を乾燥させてしまうリスクがあるので気をつけましょう。
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