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毛穴にできるかゆいニキビの原因とケア
女性の天敵とも言える「ニキビ」。毎日スキンケアで対策しているのにできてしまう原因は一体何でしょうか?ここでは、そんな悩みの種であるニキビができる原因やその特徴、かゆみがあるときのケア方法についてご紹介していきます。
なんだか妙に肌がかゆいときってありますよね。無意識に顔をかいてるときに「なんだろう?」と気づくこともあるでしょう。特にこれといった直接的な原因がないのに、顔にかゆみが発生するということは、肌トラブルのサインかもしれません。この記事では、かゆみを発生させているときの肌状態、美容トラブルに多いニキビにフォーカスして解説していきます。
顔にかゆみが出たときに考えられる原因
ニキビができているときに限らず、肌トラブルとしてよくあるのが「顔がかゆい」という症状です。肌に合わない化粧品を使ってしまうことで引き起こされたり、食生活などの日々の生活が影響してあらわれたりと女性にとっては悩みの種。では、顔の皮膚がかゆくなる原因は一体何なのでしょうか?
湿疹
湿疹は、赤いブツブツ(赤斑)やかゆみをともなって皮膚の表面にあらわれるトラブルで、皮膚炎と同じような症状です。湿疹は、症状が一度あらわれてしまうと数日間続くことも多いといわれています。
湿疹は、ハウスダストや花粉、摩擦などの外的要因と乾燥や皮脂の分泌異常などの内的要因によって引き起こされます。それらの要因によって体内では免疫反応が働くことでヒスタミンなどの化学伝達物質が知覚神経を刺激し、皮膚の炎症とともにかゆみを誘発すると考えられています。かゆみを我慢できずにかいてしまって炎症が悪化し、かゆみの症状も悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。
炎症
肌の炎症とは皮膚炎のことで、湿疹と同じく、肌が赤くなったり、赤いブツブツができたり、みずぶくれができるといった症状とともにかゆみをともないます。皮膚科にかかる人のおよそ3分の1をしめるほど、湿疹・炎症はよくある皮膚疾患です。
肌の炎症は、異物や細菌などが皮膚内に侵入してしまうことで引き起こされます。このとき、肌の免疫システムが働くことでサイトカイン(ウイルスなどから体を守り、疾患の発症を抑制するために分泌される物質)の信号によって炎症が引き起こされ、同時にかゆみが誘発されます。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、アレルギーを引き起こすことで生じる皮膚疾患です。アトピー性皮膚炎は完治させる治療法が確立していないため、よくなったと思ったら症状が悪化するというように、炎症やかゆい状態を繰り返すのが特徴です。
アトピー性皮膚炎を引き起こす要因は、はっきりと分かっていないのが現状です。環境アレルゲンや食物アレルゲン、遺伝などさまざまな要因が考えられています。
ニキビ
ニキビは、皮脂腺の慢性的な炎症のことで「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚疾患です。赤く腫れてかゆみをともなうだけでなく、放っておくと悪化してニキビ跡(痕)を残してしまう恐れがあります。
ニキビができる原因は、毛穴の入り口がなんらかの理由でふさがり、毛穴の中でアクネ菌が異常繁殖することで起こります。ニキビは段階的に進行し、ついには炎症を引き起こしてかゆみや痛みを生じさせます。ニキビの段階については後述します。
ここであげたのは症状の一部で、顔がかゆくなる原因はさまざま。その中で、ここではかゆみをともなうニキビについて詳しく見ていきましょう。
かゆみをともなうニキビの特徴
ニキビには種類と進行段階が存在します。ニキビの初期段階(白ニキビ・黒ニキビ)では炎症が生じていません。しかし、注意が必要なのは炎症が起こり、かゆみをともなう「赤ニキビ(赤色丘疹)」。その特徴をしっかりと知っておきましょう。
赤いブツブツ
赤ニキビの特徴としてはっきりと分かるのは、赤いブツブツのニキビになっていることです。これは、炎症が腫れや赤みとなって表面にあらわれているためです。早めに炎症を抑えることが重要で、場合によっては抗生物質による治療も必要です。なぜなら、放っておくと治った後に肌に跡(色素沈着やクレーター)が残るだけでなく、炎症が進むと黄ニキビとなって化膿してしまうためです。黄ニキビになってしまうと跡も残りやすく、かゆみや痛みの問題とともに、皮膚への深刻なダメージの原因となってしまいます。
毛穴にそってできる
ニキビは毛穴の皮膚疾患です。そのため、特に皮脂分泌量が多い場所は、ニキビになりやすい部位と言えるでしょう。おでこや鼻、眉間などのTゾーンは皮脂腺が多く、皮脂の分泌も活発。その分、毛穴もつまりやすい箇所です。メイクの汚れや洗顔時の洗い残しも多いので注意が必要です。
赤ニキビまで進行すると、セルフケアでは十分な対処が難しいといわれています。跡が残るのを避けたい場合は、皮膚科で医師の力を借りることをおすすめします。
ニキビができる原因
では、ニキビができる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。思春期のみならず、大人ニキビができる方も多いので、原因を確認しておきましょう。
毛穴の詰まりとアクネ菌
ニキビの大きな原因は、「毛穴の詰まり」です。角質やメイク汚れなどによって毛穴の出口がふさがれると皮脂が毛穴に詰まってしまい、皮脂が酸化してアクネ菌の増殖をまねきます。アクネ菌は肌表面のバランスを正常に保つという役割をもつ「肌に必要な菌」ですが、増殖しすぎると炎症を引き起こし、ニキビを増やす原因になるのです。
毛穴が詰まる要因は、新陳代謝の低下やホルモンの影響、過剰な刺激から肌を守るために肌の表面の角質が厚くなり、肌表面が硬くなることがあげられます。また、紫外線に肌がさらされたときにも肌を守るために角質が厚くなり、毛穴の詰まりを招きます。そのため、毛穴・ニキビ対策には紫外線対策も必要と言えるでしょう。
皮脂分泌の増加と男性ホルモン
ニキビと皮脂は切っても切れない関係です。皮脂分泌が多いということは、皮脂が溜まりやすかったり毛穴を詰まらせやすいということ。しっかり対策しなければニキビができやすい環境を作り出してしまいます。
皮脂分泌の増加や過剰分泌を起こす要因の1つに、ホルモンバランスの乱れにあります。ストレスにさらされたり、睡眠不足になると男性ホルモンの分泌が促されます。すると、その男性ホルモンの影響で皮脂分泌量が増加することも。また、「生理前になるとニキビが気になる」と感じている場合、黄体ホルモンという女性ホルモンの一種が関わっている可能性があります。生理周期の後半に分泌量が増える黄体ホルモンも男性ホルモンと構造が似ており、皮脂分泌を活発にする作用があるのです。
このようなホルモンバランスの乱れのほか、バランスの悪い食事も皮脂分泌を増加させる要因のひとつです。動物性脂肪や糖質の取りすぎや、ビタミン不足などが引き金となって皮脂の分泌が増加することがあります。特に、食後の血糖値を急上昇させる食べ物(高GI食)を摂取すると、血糖値低下を促すインスリンの作用で男性ホルモンが刺激されて皮脂量が増加するケースもありますので注意しましょう。
かゆいニキビができたときのスキンケア
最後に、かゆいニキビができてしまったときの正しいスキンケア方法をご紹介します。誤った方法を行ってしまうと、ニキビの原因やできてしまったニキビを刺激して悪化させてしまうことも。正しい方法でしっかりとニキビ対策をしていきましょう。
洗顔方法
顔を清潔に保つための洗顔ですが、すすぎ不足でクレンジング剤やメイク汚れが残ってしまうと毛穴のつまりの原因となってニキビができる可能性があります。また、皮脂を気にして1日に何度も洗顔したり、スクラブ洗顔剤などで強く刺激してしまうと肌のバリア機能の低下につながり、かえってニキビができやすくなることもあります。正しい洗顔方法は、いくつかのポイントをおさえれば実践できます。
- 洗顔の前に手や指をしっかりと洗って汚れや雑菌をきちんと洗い流します。また、ぬるま湯で顔もあらかじめ洗います。これは、お湯である程度の汚れを落とすことができるためと、洗顔料の刺激を直接肌に与えないようにするためです。
- 洗顔料を手に取ったら、水を加えながら空気を含ませてよく泡立てます。柔らかい泡で顔全体を包み込むように優しく洗い、肌への刺激を極力抑えるようにしましょう。目元などの皮膚が薄い箇所は特に優しく洗ってください。
- 洗顔が終わったら、ぬるま湯で念入りにすすぎを行いましょう。洗顔料が残っていると毛穴詰まりやニキビの原因に繋がってしまいます。生え際やフェイスラインなど、すすぎ残しが起こりやすい箇所は特に注意しましょう。すすぐ際も、熱すぎたり冷たすぎる水は肌に刺激を与えますので、人肌より少しぬるいくらいのぬるま湯ですすいでください。
- すすいだあとは清潔なタオルで顔を押さえるように優しく水分をふき取ります。ゴシゴシとふき取ると肌にダメージを与えてしまうのでやめましょう。
保湿方法
洗顔後はすぐに保湿を行います。肌に水分が残っていると角質層から水分が蒸発し、潤いが失われてしまうため、数分以内に化粧水や保湿クリームなどでしっかりとケアすることが大切です。
- 化粧水を使って水分と水溶性の美容成分を補給します。化粧水の目的は洗顔で失った水分の補給ですが、次に使う美容液や乳液などの浸透をよくする働きもあります。つけるときは手のひらで顔をやさしく包み、押し込むようになじませます。
- 肌悩みに応じて、必要と感じれば美容液を使います。美容液は肌の悩みに合わせた美容成分が凝縮されていますが、使う量が少ないと肌の摩擦が原因でダメージを受けることも。初めはメーカー推奨量を守って使用しましょう。なお、美容液を使うタイミングは製品によって異なります。お手持ちの美容液の説明を読み、製品に適したタイミングで使ってください。
- 乳液やクリームを使い、化粧水で補った水分を肌に閉じ込めて保湿します。肌の表面から水分が蒸発するのを防ぐ作用が期待でき、適度な油分で肌を保護する働きがあります。また、おでこや小鼻のまわりなどベタつきやすい部位は、少なめにつけるなど、調節するとよいでしょう。乳液やクリームは油分が多いため、与えすぎるとかえってニキビなどの原因になる可能性がありますが、少なすぎても肌への摩擦になります。メーカー推奨量を参考に試して、自分に合った量を見つけましょう。
化粧品選びのポイント
ニキビがあるときは、肌が敏感になっている証拠。洗顔後の無防備な肌につける化粧水はしっかりと選んで使用することが大切です。余計な刺激を与えないために低刺激なものを選ぶように心がけましょう。また、自分の肌質などに合った化粧品を使用することも肌への負担を軽減するために重要です。ニキビができにくい成分を使用した「ノンコメドジェニック化粧品」を試してみるのもよいでしょう。
ノンコメドジェニック化粧品については『ノンコメドジェニック化粧品とは?』で詳しく解説しています。
特に肌の乾燥はニキビなど肌トラブルを原因になります。保湿をはじめとした「肌のバリア機能」を高める化粧品を選ぶのもおすすめです。バリア機能が低下すると水分が不足し、ターンオーバーを乱してしまいます。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの高い保水力や保湿力をもつ成分が配合されている化粧品を選びましょう。
まとめ
女性の悩みの種のひとつ、ニキビについてご紹介してきました。ニキビは段階的に進行しますが、炎症を起こして赤くなると、セルフケアだけでは十分なケアが難しくなります。毎日の正しいスキンケアと生活習慣がニキビの発生を抑えることにつながりますので、この機会にスキンケアを見直してみてください。正しいケアでニキビのない「肌美人」を目指しましょう。
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