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赤ちゃんの冬の肌着はどう選ぶ?乳児期におすすめの肌着の選び方
冬の寒い時期には、肌着からあたたかくしてあげたいもの。どのような肌着を選ぶと赤ちゃんにやさしく、あたたかくしてあげられるのでしょうか。ここでは、2歳までの乳児の肌着選びについて、素材や形などを詳しく解説します。
寒い冬。体温調節がまだ苦手な赤ちゃんは、厳しい寒さから守ってあげたいものですね。一方で、着せすぎると汗を多くかいたり、熱がこもって身体によくないともいわれています。
このような季節には、どのような肌着を選ぶとよいのでしょうか。2歳未満の乳児の肌着選びについて詳しく解説します。
冬生まれの子に着せる肌着の選び方
冬生まれの子に着せる肌着は、あたたかいものを選んであげたいもの。何を何枚用意し、どのように選ぶとよいのでしょうか。まずは、お誕生から生後3か月くらいの間に着るための肌着の枚数と種類をご紹介します。
肌着の種類と用意する枚数
新生児用の肌着には、主に3種類あります。
- 短肌着:赤ちゃんのおしりを覆うくらいの長さの肌着
- 長肌着:短肌着を長くしたような形で、足元まで覆う
- コンビ肌着:長肌着と同じく足元まで覆うが、股下にスナップがある
長肌着は、着物の襦袢(じゅばん)のように裾が留まっていないため、おむつ替えのときにスナップを外すひと手間がありません。一方、コンビ肌着は股下にスナップがあり、足の動きが活発になってきてもはだけにくいという特徴があります。
新生児の肌着は、短肌着と長肌着、もしくは短肌着とコンビ肌着を重ねて着せます。赤ちゃんの体温調節機能は未熟なため、肌着を重ね着することで身体を冷やさないようにするのが組み合わせて着せるのです。
一般的に、出産前の準備として、短肌着を5枚程度、長肌着とコンビ肌着を合わせて5枚程度用意しておくとよいといわれています。肌着は沐浴後に替えるほか、赤ちゃんが汗をかいたときに適宜着替えさせるため、2,3日分と考えて枚数をそろえるとよいでしょう。
産後のママの身体は大きなダメージを受けているうえ、赤ちゃんのお世話で負担がかかりがちです。少しくらい洗濯をお休みしてもよいように、少し多めに赤ちゃんの肌着を用意しておくことをおすすめします。
なお、長肌着とコンビ肌着は必ず両方用意しなければならない、といった決まりはありません。最近では、赤ちゃんの足の動きが多くなってからもはだけずに使えるコンビ肌着が人気のようです。
素材は綿100%
赤ちゃんの肌着の素材は、綿100%が基本です。綿は肌にやさしく通気性や吸湿性にすぐれているため、肌がデリケートで汗っかきな赤ちゃんにピッタリの素材と言えます。
また、肌が弱く衣類のタグや縫い目がこすれると刺激となることから、赤ちゃん用の肌着はタグや縫い目が肌に触れないように作られています。
オーガニックコットンのほうが肌によりやさしいのではないかと思う方もいるかもしれません。オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使わずに育てられている綿のこと。
栽培方法がより環境にやさしいオーガニックコットンですが、農薬を使って栽培された綿であっても収穫された綿に残る農薬は少なく、肌への影響は大きくないと考えられています。そのため、肌への影響だけを考えるのであれば、あえてオーガニックコットンを選ぶ必要はないでしょう。ただし、環境への影響や綿花の栽培に携わっている方々への影響を考えて選択するというのは素敵な選択と言えるかもしれませんね。
赤ちゃんの肌着は綿100%の素材のものを選びますが、同じ綿100%でも生地の織り方によって性質が変わります。
織り方も大切
綿は織り方にいくつかの種類がありますが、寒い冬におすすめなのは以下の織り方のものです。
- スムース:なめらかでやや厚く、保温性に優れているため秋・冬に向いている
- フライス:伸縮性と適度な通気性があり、汗もよく吸うため年間を通じて着せやすい
- パイル:タオル地のように表面に糸が出ている生地で、保温性と吸湿性がよい
なお、赤ちゃん用のハンカチや沐浴布でおなじみのガーゼ生地は、通気性がよいため汗をかきやすい夏場の肌着にぴったりです。一方で、寒い冬にはあまり適しません。
3か月~1歳くらいまでの肌着の選び方
生後3か月くらいになると、新生児用の肌着が小さくなってくる子が多いでしょう。新生児用の肌着が小さくなってきたら、1歳くらいまではどのような肌着を選ぶとよいでしょうか。
肌着の種類
3か月を過ぎてくると、赤ちゃんの身体も成長し、動きも活発になってきます。コンビ肌着は生後半年くらいまで着られますが、赤ちゃんの動きを邪魔しにくく、動いてもはだけないカバーオール肌着やロンパース肌着に替えていきましょう。
カバーオール肌着とロンパース肌着は、いずれも上下が一体になっており、股下のスナップを留めるとつなぎのようになります。ロンパースは股下から足先にかけてがなく、カバーオールは足首くらいまでズボンがあるものです。
特に寒い日はカバーオール肌着、多少寒い日にはロンパース肌着というように使い分けてもよいでしょうし、ロンパース肌着に統一して服やレッグウォーマーで調節するのもよいでしょう。
赤ちゃんの服は50cmから10cm刻みでサイズアップしていくものが多く見られます。赤ちゃんの身長を目安に、サイズの合ったものを選んであげましょう。
生後1年近くになってくると、伝い歩きやよちよち歩きをし始める子も多いでしょう。そのくらいの時期になったら、さらに動きを邪魔しにくい頭からかぶる半袖シャツタイプの肌着などに切り替えるのもおすすめです。
素材や織り方は新生児用の肌着と同じ
成長してきて肌着を買い替えるタイミングでも、引き続き綿100%の肌着を選びます。
生後3か月くらいを過ぎても、赤ちゃんの肌はやはり大人よりも薄く、外部からの摩擦などの刺激に弱い状態が続いています。また、小さな身体に大人と同じくらいの汗腺があるうえに新陳代謝も活発なので、汗もよくかきます。
そのため、肌触りのやさしさと吸湿性を兼ね備えた綿が適しています。生地の織り方も、新生児用の肌着と同じくスムースやフライスがおすすめです。
なお、服のサイズが80cmくらいになってくると、店頭には発熱素材の肌着も見られるようになります。発熱素材の肌着を赤ちゃんにおすすめできるかについては、この後述べます。
1歳以降の肌着の選び方
1歳を過ぎると上手に歩き始め、どんどん活発に動き回るようになります。このころにはつなぎタイプの肌着を卒業し、セパレートタイプのシャツを着せるのがおすすめです。これは、動きが活発になることで熱をより多く体内で作れるようになるため。また、つなぎタイプの肌着は子供の動きの邪魔になる可能性もあるためです。
1歳以降でも、肌着の素材は綿100%がおすすめです。形は、長袖のものでもよいでしょうし、暑がったり汗を多くかくようであれば半袖やランニングタイプの肌着を着せるのもよいでしょう。
発熱素材の肌着は乳児のうちから着せてもいいの?
汗を吸うと発熱するタイプの肌着は、80cmくらいから店頭に置かれています。体温調節機能はまだ大人よりも未熟なため、あたたかくしてあげたいという思いからこういった肌着を選ぶ方もいるかもしれません。
しかし、発熱素材の肌着は赤ちゃんの肌に刺激があるのではないかと考えられています。このような素材は化学繊維でできており、それが肌の刺激になるのではといわれているのです。また、汗をかくとさらに発熱することによる影響も考えられます。
実際に着せてみて、赤ちゃんの肌に湿疹などの症状が現れず、背中に汗を多くかいたりしなければ、発熱素材の肌着を選ぶのもよいかもしれません。しかし、肌に異常が現れるようであれば発熱素材の肌着はやめ、綿100%の肌着にしましょう。
着せすぎ注意!赤ちゃんの服は調節してあげて
赤ちゃんの服装で冬に気をつけたいのが、あたたかくしてあげたいという思いから着せすぎてしまうことです。衣服が足りずに寒くしてしまうのもよくありませんが、着せすぎてしまうと熱がこもります。着せすぎは乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクにも関連しているといわれているため、注意が必要です。
赤ちゃんの背中に手を入れてみたときにぐっしょりと汗をかいていたら、着せすぎと判断できます。汗を吸った肌着を取り替えてあげるとともに、ふとんや服の厚さ・枚数を調節してあげましょう。
なお、寒いときにはすねや前腕部が冷えてきます。そのような場合には1枚足してあげたり、少し厚い服に替えてあげましょう。
まとめ
赤ちゃんにとって、肌着は体温調節を助けてくれる大切なもの。特に寒い冬には、赤ちゃんの肌にやさしく体温調節に役立つものを選んであげたいもの。
月齢によって肌着の形は変わりますが、新生児でも2歳くらいでも、素材に着目すると選び方は同じです。
- 綿100%のものを選ぶ
- 冬はスムースやフライスといった織り方のものを選ぶ
汗をかいたらこまめに取り替えられるよう、枚数は多めに用意しておくのもポイントです。特に1歳未満の赤ちゃんはすぐに成長してサイズアウトしてしまうので、少な目に用意して必要に応じて買い足すのもよいでしょう。ただし、ちょっとしたときに足りなくなって焦ることも出てくるかもしれません。
赤ちゃんの肌にも刺激が少なく、寒い冬も快適に過ごせるよう、肌着からこだわってあげましょう。
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